夢から覚めた
好きだと思い込んでいた。露骨に否定され続けていたのに。
自分を傷つける人からいつも離れられない。
小さい頃から変わらない。そうするしか出来なかった。
愛されるために、接触する度にナイフのように心を切り刻む親に執着するしかなかった。
長年の習慣はなかなか抜けない。本当に大切にしてくれそうな人からは全速力で逃げてしまう。
わたしは、彼を今まであった男性の中で一番良い人だと思って疑わなかった。
たしかに、優しい言葉もかけてくれた。でも、助け合いという概念がない、話し合うということができない、こちらの希望は絶対に聞かない、気持ちが態度にもろに現れる。
なんで、いままで出会った中で一番信頼できて、いい人だと思ってたんだろう?
確かに仕事に対する姿勢、芸術的才能は群を抜いている。だけど、付き合う人としては、、。
ただ、わたしと合わなかっただけ。幸せになってほしい。
手放せてほっとした。ごめんなさい、さようなら。そして、新しい彼女とは昼間会ったり、外デートもちゃんとしてあげてください。誕生日には、コンビニスイーツでいいから、あげてください。